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虐待した親を許す ~島田妙子さんの場合

大阪で会社を経営する島田妙子さんという女性が、自分が親に虐待された体験をもとに、「虐待してしまう大人を助けたい」と講演活動をしています。その記事がネットニュースに載っていました。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120407/wlf12040712000014-n1.htm

継母にいじめられ、そのうち実父までも虐待に加わり、親に2度も殺されかけたそうです。
ひどい親ですね。
兄と妹と3人そろって親に車で児童相談所まで連れて行かれ、「あそこに行ってこい」とポイ捨てされたこともあったそうです。

妙子さんは中学2年のときに、虐待された体の傷を先生が見つけ、その後は養護施設で暮らすことに。
その後、両親は離婚して、父親は自殺。
今40歳ですが、結婚して3人の子どもがいます。

妙子さんは中学卒業後、上京することになりました。
ここから少し記事を引用します。

– – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
 上京の前に、どうしても弟(継母が生んだ子)に会いたくなり、弟が通う幼稚園にこっそり行った。弟と再会して、アパートに行くと、継母がいた。

 「あんたって娘は…」。理由を説明すると継母は涙を流した。「弟のことを思ってくれたんや。ありがとう」。驚いた。そして、人は変われるんだと思った。帰り際、継母は「最近、寂しくって仕方ないねん」とつぶやいた。(中略)

 成人後も何度か、継母と接触はあった。弟のこともあったし。弟にたびたびお金をせびることがあって、弟もたいへんだから、代わってわたしが用立てた。何十回にもなると思う。(中略)

 継母は「妙ちゃん、子供の時のことを許してください。心の中にはあなたたちにしたことがいつも残っていて、何を頑張ろうと思ってもあかんねん。許して」と謝った。そのとき、わたしは「あなたこそ、22歳でいきなり3人の子供が現れてたいへんやったと思うよ」とこたえ、継母への恨みを一切捨てた。

http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120408/wlf12040804010002-n4.htm
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – –

こんなひどい継母をよく許しましたね。
記事には凄まじい虐待の数々が書かれています。こんな親だったら、いつまでも憎み続けたっておかしくありません。
しかし妙子さんは、それを許したわけです。

妙子さん自身も3人の子どもを持って、22歳でいきなり3人の子の親となった継母の苦労を感じたのかも知れません。
そして、自閉症の子どもと、認知症の義父、車いす生活の義母の介護をすることになり・・・その心労から、虐待する人の気持ちが分かったのかも知れませんね。

憎き継母の子(弟)を、仕返しにイジメ返すというのは・・・ドラマやマンガなんかには、よくあるパターンだと思います。
しかし妙子さんはそんなことをせずに、逆に心配して会いに行ったわけです。
そんな妙子さんの態度に、継母も心が和(やわ)されたのだと思います。「弟のことを思ってくれたんや。ありがとう」
自分が妙子さんを虐待したから、きっと妙子さんは自分の子のことを憎んでいるだろう・・・と継母は思っていたのではないでしょうか?
敵だと思っていた人が、実は自分のことを心配していてくれた・・・そんなときに、人の心は和されるのではないでしょうか。

だから、「妙ちゃん、子供の時のことを許してください」と罪を詫びることができた。
だから、妙子さんも、継母への恨みを捨てることができた。
お互いに、相手を和し、和され合ったのではないでしょうか。

このままずっと親を恨み続けていたら、継母も妙子さん自身も救われなかったと思います。
しかし継母を許したことで、継母も妙子さんも救われたと思います。

この一ヶ月後に継母は自宅で死んでいるのが発見されました。
死ぬ前に、罪を許してあげることができて、よかったと思います。
罪から解放されて、安らかに死ねたのではないでしょうか。