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雷を言向け和す?

オーケストラの指揮者をしているAさんが講演の中で、次のようなことを言っていました。

アメリカのボストンで、屋外に巨大テントを張ってクラシックコンサートが開かれました。
その指揮者がAさんが尊敬する先生で、そのコンサートをAさんは聴きに行きました。

するとコンサートの最中に、巨大な雷が鳴り出しました。
だんだん近づいて来て、雷鳴が間近で轟きます。
観客の女性や子どもは、その恐ろしい雷鳴に悲鳴を上げ出しました。

こういうとき、ふつうなら、指揮者はコンサートを中止にするそうです。
雷鳴で、音楽が聞けませんからね。
しかしその指揮者は何故かコンサートをそのまま続行させました。

そして何を思ったか、雷鳴が轟くと、そちらの方に向かって指揮棒を振り出したそうです。
あっちでゴロゴロ鳴ると、あっちへ指揮棒を振り、こっちでゴロゴロ鳴ると、こっちへ指揮棒を振り・・・その動きがあまりにもコミカルで、やがて観客は笑い出し、場内に笑い声が響き渡りました。

コンサート終了後、観客たちは、すごい感動を与えてくれたこの指揮者に一言、感謝のお礼を言おうとして、楽屋の前に並んで、その列が300mくらい続いていたそうです。

仮にコンサートを中止しても、観客は帰れないので、会場の中で雷鳴に震えたまま過ごさなくてはいけません。
といってただコンサートを続行しても、雷鳴で音楽は聞こえないし、観客は悲鳴を上げるし、もうメチャクチャ。
それが、この指揮者のとっさの判断で、雷の恐怖から、一転して感動に変わったわけです。

これは雷を言向け和した・・・のではなく、観客の、怖い、恐ろしいという怯える気持ちを、和したわけですね。
そこに感動が、生まれたのだと思います。

あるいは・・・雷さんをもオーケストラの一員にしてしまったのかも知れません。

偉大な指揮者ですね。